「三日間の幸福」三秋 縋

 

 

「三日間の幸福」三秋 縋(みあき すがる)

 

最近読んだ中で面白かった本。

 

どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。

寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。

未来を悲観して寿命の大半を売り払った俺は、

僅かな余生で幸せを掴もうと躍起になるが、何をやっても裏目に出る。

空回りし続ける俺を醒めた目で見つめる、「監視員」のミヤギ。

彼女の為に生きることこそが一番の幸せなのだと気付く頃には、

俺の寿命は二か月を切っていた。

 

ラストの幸福感のせつない巧みさ!

 

お勧め!