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日高屋の中華そば。
僕は子供の頃からラーメンが大好きで、
今でもカレーと並んで僕には御馳走だ。
「こんなもんが御馳走？」と思う人もいるだろう。
が、僕にとっては「御馳走」だからしょーがない。
フレンチやイタ飯なんかより、僕はラーメンを選ぶ。
そんな気持ちは、伝わる人もサッパリ分からない人もいるだろう。
が、人の気持ちなんかそういう相対的なモンだと思う。
いつだったか、打ち合わせで夜11時過ぎのガラガラの地下鉄に乗った。
ら、向かいのシートの端っこで、一点を見つめて静かに泣いてる女性がいた。
身内が亡くなったのかもしれないし、好きな人と別れてきたのかもしれない。
そんな事を想像しながら、時々チラ見していたら、
感極まって時々ギュッと手を握りしめ、ボタボタと涙をこぼす姿に、
チラ見してた僕も泣きそうだった。
理由は一切わからない。
が、彼女にとっては、そーとー辛い事があった事だけは伝わってきて、
何の関係もない僕まで切なくなったのだ。
人の気持ちの伝わり方は、理屈ではない。
悲しい時だけじゃなく、心底楽しそうな姿、ジッと集中する眼差し。
そんなその人の有り様が、自然に伝えるのだ。
