実感

 

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つい2週間ほど前の朝の陽ざし。

 

桜が咲いてて新緑がきれいで、気持ちよく晴れて木々の影が長ーく伸びてる。

 

まだ朝晩は気温が一桁で寒かったが、

「春が始まったな」と実感した朝だった。

 

実感。

 

なんか騙されてるような、トリックを感じるニュースがあった。

 

規制委「不適合の原子炉看過できず」 電力の意向退ける

 

要するに、原発がテロなどの攻撃を受け正常稼働できない場合に備え、

近くに「テロ対策施設」を作っておけば、

原子炉を遠隔操作で冷却できるようにする

 

というものだが、

 

福島第一原発事故後に強化された新規制基準で設置が義務づけられた。

原発本体の工事計画の審査を終えてから5年以内に設置しないと

新基準に適合しなくなり、規制委は運転の停止などを命じることができる。

 

そうだ。

が、5年の期限で稼働中の関西、四国、九州の3電力の5原発9基は、

期限を迎える2020年以降に順次、運転停止を迫られる。

 

ちょっと待て!

 

この稼働中の原発は、再稼働を規制委が認めたもので、

再稼働認可時に「何故5年以内にテロ対策施設を作れ」なのか?

 

●再稼働するのに「テロ対策施設を作れ」という条件が何故入っていないのか?

●その5年の間にテロは起きないと誰が判断したのか?

●安全を言うなら「再稼働時の避難計画の有無や実効性」は何故問わないのか?

 

朝のニュースで「画期的だ」と偉い人がコメントしてたが、

福島の教訓は、原発自体が住民テロだというのが多くの人の実感だ。

 

規制委の矛盾したトリックを、何故メディアは突かないのか?

どこが「規制委」なんだろう?