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緑と茶色がくっきり別れた植え込み。
白黒ハッキリしてれば、世の中解りやすいが、
この植え込みのようにはハッキリせず、曖昧なグレーゾーンだらけで苦労する。
グリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」なんか典型で、
ヘンゼルとグレーテルを森に捨てようとする父母や、
魔女のお婆さんを暖炉に突き飛ばして殺したり・・・
良い人悪い人がハッキリしてるが、
「暖炉に突き飛ばして殺す」なんて、物凄い事が平然と行われてる。
童話なのに「何で？」がいっぱいのグレーゾーンだらけの寓話だ。
世の中は不条理満載で、グレーゾーンだらけだが、
半面そのグレーゾーンが人の心を落ち着かせる事もある。
葬式という儀式なんかがそうで、
近親者が亡くなった時、何日かの「クッション」を入れ、
忙しさでその悲しさを少し和らげる。
亡くなってすぐ火葬し身体を消すんじゃなく、
遺体を目の前にし、
悲しみを噛みしめて受け入れる為の猶予期間が、心を癒す。
これから就職し、仕事や人に揉まれ、
「世の中ってすげえー不条理なんだ！」と愕然とする人も多いだろう。
グレーゾーンは、真実を覆い隠す反面、
力関係や衝撃を和らげる効果も同時にあると、理解すれば、
少しだけ元気に前に進めるかもしんないよ。
