夏になると


セシウム濃度さらに上昇 第1原発の観測用井戸 原因すら不明。それでも再稼働する愚か。
電力需要、8社が今夏最大 厳しい暑さで増加 この余裕で「電力不足」は言えないでしょ?
自衛隊、多国籍部隊に初参加へ 海賊対処「警察権の行使」 こうして軍国化は進んでる。
自治体6割超、備えまだ 7原発62市町村 これでも「世界最高の規制」って、あまりに愚か。


スーパーの前で、お父さんと子供たちがお母さんを待ってた。


お父さんはお母さんに連絡を取ろうと携帯操作中で、
上の子は心配顔だが、下の子は飽きて植え込みを見てる。


家族の一人が欠けただけで、こんなに不安だ。
ましてお母さんの存在は大きい。





僕は大きなある地方都市の生まれだが、
小学生の頃は、毎年夏休みにオヤジの田舎へ泊りがけで行っていた。


姉貴と弟とおふくろも一緒だったが、
おふくろは毎年、夕方になると帰って行った。


一度もオヤジの実家に泊まることがなかった。


「こうやって僕らを捨ててくんだなあ」と毎年思い、
悲しくて寂しくて、オヤジの実家の納屋の奥に隠れて毎回泣いた。


おふくろとはソリが合わず、家庭内捨て子で育ち、
20代半ばからは、親とは縁を切って生きてきた。


オヤジが死んだ時も行かなかったし、
弟が癌で倒れた時に、年老いたおふくろにも会った。


今は「自分が誰なのかも解らない認知症」で施設にいるが、
毎年夏になると、ガキンチョの頃のオヤジの田舎での事を想い出す。
ひとりだけ帰っていくおふくろを想い出す。


僕はあとどのくらい生きるんだろう?