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高校生の時の友達が、今でも時々手紙をくれる。
で、フッと想う。
彼に最後に会ったのは、たぶん学生の頃。
だから、もう紀元前だ。アハハ
つまり、僕の中の彼は、ずっと20代前半のままで今の姿形すら知らない。
記憶というのは不思議で、
自分の中ではずっとずっと当時のままの相手がいて、
手紙での言動だって、当時とさほど変わらないから違和感がなく、
現実の相手の容姿や細かな言動の変化は全く分からない。
なのに、自分の中の相手は、
それが何十年前の相手であってもそのままの印象で生きている。
それとは真逆の事もあって、
フリーで仕事をしていて、人の紹介で仕事の依頼を貰う事がある。
大抵は顔を合わせてからだが、ある出版社の女性編集者とは、
僕がフリーになってすぐの頃の最初から10年間、一度も顔を合わせる機会が無く、
お互いそれに気づいて、10年目に「会いましょう」という事になり、
初めて顔合わせをした。アハハ
相手の女性は電話での印象とさほど違わなかったが。
お互い「初めまして」と笑いながら挨拶したが、
10年も電話とFAXだけで仕事をしてたお互いが、もの凄くおマヌケだった。