おもいやり、声をかける


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駅前公園を通過中、植込みの隙間にオジイチャンが座ってるのが見えた。


「具合でも悪いのか?」と、立ち止まって見ていたら、
どうやら足が痛くてシップを張り直してるようで、
具合が悪い訳でもなさそうだったので、そのまま帰ってきた。


誰だって歳を取り、身体が動かなくなる。


そんな時に通りがかりの人に声をかけられれば嬉しく有難いだろう。
だが、具合が悪い訳でもなく、ただただ年寄りだというだけで、
いたわりの言葉をかけられたら、
気持ちの奥で「歳なんだなあ」と寂しくなる人もいるだろう。


そう思うと、困ってそうな人に声をかけるのも難しい。


その人は赤ちゃんを抱えていた。
さらに、その下には大きな穴が掘られていた。
母と思われる人の十本の指には血と泥がこびりつき、爪は一つもなかった。
その人はどこからか来て、もはやと覚悟して、指で固い地面を掘り、
赤ちゃんを入れ、わが子の生命を守ろうとしたのであろう。
赤ちゃんの着物はすこしも焼けていなかった。
小さなかわいいきれいな両手が母の乳房の一つをつかんでいた。
だが、煙のためかその赤ちゃんもすでに息をしていなかった。


これは、東京大空襲の話で、
東京大空襲と上野のお山【帝都の火葬場】
の中の一節が、
僕もたまに行く上野公園は、膨大な数の遺体の仮埋葬地だったそうだ。


僕も、だいぶ前にここのベンチで隣に座ったオバアチャンからその話を聞いたし、
すぐ近くの「谷中霊園」には、
その時に炎と煙ですすけた墓石が今もいっぱい残ってる。


意外なのが表参道。
今や東京の顔の一つだが、
この表参道も上野公園同様大勢の死者が仮埋葬された場所だ。


もし今も、それらの場所に犠牲者の魂がいるとしたら、
僕らはどんな声をかけるだろう。