戦争のつくりかた


数の力、強行突破 秘密保護法 拍手と怒号、深夜の成立 戦争へ、そして戦争へ。
特定秘密保護法が成立 与党、採決強行 歴史的犯罪。
「モサドをつくれ!」党首討論で出た石原慎太郎の“妄言” 言われなくても自民党は準備中。
特定秘密「保存期間中に破棄も」答弁書を閣議決定 また出た「なんでもアリ」保存期間ナシと一緒。
公約に法案の文字なし 秘密保護法、修正合意の4党 アメリカ政府の強い要請だろ?
戦後68年 民主主義の危機に、宇都宮弁護士「今の政権を倒そう!」 戦争は嫌だ!


「戦争のつくりかた」(マガジンハウス630円)
 WEBで全編無料で読めます。以下抜粋


わたしたちの国は、60年ちかくまえに、
「戦争をしない」と決めました。


でも国のしくみやきまりをすこしづつ変えていけば、
戦争しないときめた国も、戦争できる国になります。


わたしたちの国を守るだけだった自衛隊が、
武器を持って、よその国にでかけるようになります。


世界の平和を守るため、
戦争でこまっている人びとを助けるため、と言って。


戦争のことは、
ほんの何人かの政府の人たちで決めていい、
というきまりを作ります。


テレビや新聞やラジオは、
政府が発表したとおりのことを言うようになります。


政府につごうのわるいことは言わない、
というきまりも作ります。


なんかへんだな、と思っても、
「どうして?」と聞けません。


聞けるような感じじゃありません。


学校では
いい国民はなにをしなければならないか、
をおそわります。


どんな国やどんな人が悪者か、もおそわります。


町のあちこちに、カメラがつけられます。
いい国民ではない人を見つけるために。


わたしたちも、おたがいを見張ります。
いい国民ではない人がまわりにいないかと。


だれかのことを、いい国民ではない人かも、と思ったら、
おまわりさんに知らせます。


おまわりさんは、
いい国民ではないかもしれない人を
つかまえます。




わたしたちの国の「憲法」は
「戦争しない」と決めています。


戦争したい人たちには、つごうのわるいきまりです。


そこで、「わたしたちの国は、戦争に参加できる」と、
憲法」を書きかえます。


さあ、これでわたしたちの国は、
戦争できる国になりました。


もしあなたが、「そんなのはいやだ」と思ったら、お願いがあります。


ここに書いてあることが
ひとつでもおこっていると気づいたら、
おとなたちに、
「たいへんだよ、なんとかしようよ」と
言ってください。


わたしたちは、未来をつくりだすことができます。


戦争をしない方法を、えらびとることも。